豊田自動織機は、社祖である豊田佐吉が発明した自動織機の製造・販売を目的に、1926年に創立され、その後、事業の多角化を進め、繊維機械、自動車(車両、エンジン、カーエアコン用コンプレッサー、カーエレクトロニクスほか)、産業車両、物流ソリューションへと事業領域を拡大してきた。
同社の情報システム部マネジメント室長の青木 健二氏は「DXをはじめ、さまざまなサービスを先に目利きして業務部門に提案するのが我々の仕事です。海外拠点の数が増え、また在宅勤務や裁量労働など働く枠組みが変わってきていますが、会社の内外に関わらず同じIT環境を提供したいと考えています。」と述べる。
以前から豊田自動織機ではリモートワーク環境を構築していたが、Citrix Virtual Appsで全ユーザ共通のデスクトップアプリを利用する方式であり、個々の業務環境として十分ではなかったという。また、利用は一部の従業員に限られていた。そこで、個人単位で仮想デスクトップを利用できる方式に切り替えて、社内でも社外でも同じデスクトップ環境で業務を遂行できるしくみを採用し、利用者増に対応できるようにした。